食品とカビは密接な関係があります。
アオカビを用いたブルーチーズ、白カビを用いたカマンベールチーズ、コウジカビを用いる味噌や醤油など私たちの身近な食品の製造に大きな役割を果たしています。
しかし、一部のカビは生物にとって有害な物質を生成することが知られております。
①アフラトキシン
主に熱帯や亜熱帯に存在するAspergillus flavus(アスペルギルス フラバス)やAspergillus parasiticus(アスペルギルス パラディスカス)等のカビが産生するアフラトキシンは、トウモロコシなどの穀類、アーモンドなどのナッツ類、ナツメグ、コショウなどの香辛料類等を汚染することが知られています。中でも、アフラトキシンB1は高い発ガン性を持つため、食品衛生法による基準値が設定されています。
②デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール(NIV)
赤カビ病の原因菌とされるFusarium(フザリウム)の一部の種類が産出するカビ毒がデオキシニバレノール(DON)とニバレノール(NIV)です。米や麦類、とうもろこし等の穀類を汚染することが知られており、現在のところ日本では暫定基準値(1.1ppm)を設定しております。
これらカビ毒の被害を防ぐには、流通段階でカビが生えないように、「温度・湿度管理」を行うとともに、定期的なカビ毒検査を行うことが必要です。貴社のリスク管理にぜひお役立て下さい。

高速液体クロマトグラフ(LC)を用いて検査・分析を行います。
| 検査対象項目 | 対象食品 | 標準納期 |
|---|---|---|
| アフラトキシンB1 | 穀類、ナッツ類、香辛料類など | 5営業 |
| トータルアフラトキシン(B1・B2・G1・G2) | ||
| デオキシニバレノール(DON)/ニバレノール(NIV) | 米、麦類、とうもろこしなど |
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高速液体クロマトグラフ質量分析装置(LC/MS/MS)
ミックスナッツの分析例
アフラトキシンは、WHOによる発ガン性評価において、アスベスト等とともにGroup1(人に対する発ガン性が認められる)に位置づけられている。中でもアフラトキシンB1は天然毒素の中で一番毒性が強い物質とされており、肝機能障害や肝臓ガンを引き起こすことが確認されている。
日本では食品衛生法によって、アフラトキシンB1の基準値が10ppb(μg/kg)と定められているが、米国、EU等では総アフラトキシン(B1,B2,G1,G2の合計値)での規制となっている等、各国によって規制が異なっている。現在、Codex(FAO/WHO合同食品規格委員会)等 において国際的なハーモナイズがすすめられている。
カビの二次代謝産物として産生される毒物の総称であり、カビの種類によって、汚染される食品や毒性等が異なる。食品に付着したカビ自体が、加工・調理等で死滅しても、カビ毒は比較的熱に強いものが多いため、食品への汚染が心配される。