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化学分析 DNA解析による食品の品種判別分析

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■食品の品質表示基準制度の概要
 食品の品質や安全性、健康に対する関心の高まり、および食品の表示制度を充実強化する目的で、平成11年にJAS法が改正されております。一般消費者向けに販売される全ての飲食料品のうち、生鮮食品については平成12年7月から原産地等の表示が義務付けられ、加工食品については平成13年4月から原材料名等の表示が義務付けられております。

●表示方法

    表示事項
生鮮食品 農産物 名称、原産地
水産物 名称、原産地、解凍、養殖
畜産物 名称、原産地
玄米および精米 名称、原料玄米、内容量、精米年月日、販売業者等の氏名または名称、住所および電話番号
加工食品   名称、原材料名、内容量、賞味期限、保存方法、製造業者等の氏名または名称および住所

●品質表示を守らない場合には

農林水産大臣または都道府県知事は、JAS法第19条の9の規定に基づき、 当該販売者等に対して表示事項の指示、または遵守事項を遵守すべき旨を指示。(原則として指示した場合に公表)

その指示に従わない場合は、農林水産大臣が指示に従うべきことを命令。

その命令に違反した場合は、
個人については、100万円以下の罰金または1年以下の懲役、
法人については、1億円以下の罰金。



■DNA分析による種判別

上記、JAS法の品質表示基準に関し、表示名称の真偽を科学的に判別する方法として、「DNA分析による判別技術」が開発されております。
日本環境ではこれらDNAによる判別技術を用いた、マグロ、ウナギ、スズキの種判別についての分析を行っております。

●DNAとは

DNA(デオキシリボ核酸)とは、全ての生物の細胞内にあり、遺伝情報が納められた2重らせん構造をしています。DNAは、A(アデニン)、T(チミン)、C(シトシン)、G(グアニン)の4つの塩基を含むヌクレオチドが直線上に結合したものであり、この配列によって遺伝情報を蓄えています。
 DNA配列は各生物によって特徴的な部分が存在します。その特徴的な部分について各試料中のDNAを増幅させることにより、増幅が確認できた場合には目的とする生物種であることが判別できます。

●DNA分析について

生物から抽出されたDNAは、DNA合成酵素やプライマーと呼ばれる短いDNA断片、および塩基配列の材料等を混合して反応させることにより、特徴的な配列を増幅させることができます。

DNA抽出キット 安全キャビネット
 

このように増幅させたDNAは、電気泳動法によってゲル中で分離され、可視化されることにより判別が可能となります。この方法は、マイナスに帯電したDNAをゲル中で荷電することにより、−極から+極へと移動させることによりおこないます。

 
   

判別は、サンプルとマーカーやコントロールとを比較し、目的とする生物種に特徴的なDNA配列があるかないかを判断しておこないます。

電気泳動・撮影装置   電気泳動像

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■DNA分析の項目

分析項目 判別種 学名、他 分析費用
マグロ マグロ属クロマグロ Thunnus thynnus 30,000円
/1検体*1
マグロ属ミナミマグロ Thunnus maccoyii
マグロ属メバチ Thunnus obsus
マグロ属キハダ Thunnus albacares
マグロ属ビンナガ Thunnus alalunga
ウナギ ジャポニカ種 Anguilla japonica 25,000円
/1検体*1
アンギラ種 Anguilla anguilla
スズキ スズキ科スズキ Lateolabrax japonicus
スズキ科タイリクスズキ Lateolabrax sp
アカメ科ナイルパーチ Lates niloticus
タラ スケトウダラ Theragra chalcogramma
マダラ Gadus macrocephalus
タイセイヨウタラ Gadus morhua
*1 試料中のDNAの変性や分解等により判別不能の場合、および他の品種であるために判別不能の場合においても、分析費用の請求は発生します。
*2 分析納期等詳細についてはお問い合わせ下さい。

○マグロの分析

生鮮品(冷凍品も含む、以下同様)*3 を用いて、5種の判別を行います。
【クロマグロ、ミナミマグロ、メバチ、キハダ、ビンナガ】

生鮮品の流通では、上記5種が大部分を占め、部位や品質の違いによって価格差が大きくなります。
日本では一般に、クロマグロとミナミマグロが最も高価な種であり、ついで、メバチ、キハダ、ビンナガの順と言われています。

*3 各項目とも分析に用いる試料量は1グラム以下になりますが、変性等を考慮し数十グラム以上をお送り下さい。試料を送付していただく場合には冷凍でお願いいたします。


ウナギの分析

生鮮品および加工品(蒲焼き等)*4を用いて2種の判別を行います。
【ジャポニカ種(A.japonica)、アンギラ種(A.anguilla)】

日本で主に流通されるウナギにはジャポニカ種(主に国産種)とアンギラ種(主に中国、ヨーロッパ種)があり、ジャポニカ種は日本及び中国・台湾において養殖されています。
一方、アンギラ種は中国において企業的に養殖されますが、日本では試験的な養殖となっています。
このことから、ウナギのDNA分析の結果、アンギラ種であることが確認された場合には、その原料は輸入品である可能性が高くなります。

*4 過度な加工によりDNAの損傷(変性、分解など)が著しい場合には判別不能となることがあります。


○スズキの分析

生鮮品を用いて、3種の判別を行います。
【スズキ、タイリクスズキ、ナイルパーチ】

一般的に「スズキ」の名称で流通・販売される商品には、スズキ(Lateolabrax japonicus)、タイリクスズキ(Lateolabrax sp.)、および、ナイルパーチ(Lates niloticus)の3種が知られています。
国内で養殖されているスズキは概ねタイリクスズキであり、ナイルパーチはスズキの代用品として冷凍状態で輸入されます。
そのため、「スズキ」の名称で販売される商品の魚種を特定することにより、スズキ、タイリクスズキ、およびナイルパーチの品質に関する表示の適切性を推定することが可能です。

○タラの分析

生鮮品および加工品(たらこ、明太子等)*4を用いて3種の判別を行います。
【スケトウダラ、マダラ、タイセイヨウタラ】

タラの白子はスケトウダラやマダラから採取されますが、たらこや明太子はスケトウダラから採取されます。これら水産物加工物の魚種を特定することにより、表示の適切性を推定することが可能です。

*4 過度な加工によりDNAの損傷(変性、分解など)が著しい場合には判別不能となることがあります。



■分析のご依頼・ご相談

  DNA判別分析のご依頼は、以下のFAXまたはメールにて、お問い合わせ下さい。

  TEL:045-780-3831  FAX:045-780-3849  DNA受付担当 宛
                         E-MAIL:chuken_gyomu@kan-e.co.jp


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