代表取締役社長 兵頭喜文(Harry)の社長 ブログ |
パリスと呼んではいけません。パリですよ、ぱり(I love Paris をよくアイ ラブ パリスと読んでいる日本人観光客を見かけます)。パリス- ヒルトンでもありません。
今から約30年くらい前、イギリスに着任したばかりの小生は、ビクトリアステーションからある週末の金曜日の夜の夜行列車に飛び乗り、ドーバー海峡を越えて(その頃はまだ船)、カレイの港からパリに向かいました。ホテルの予約もせず、着がえももたず、フランス語もできず、上司の許可もとらず、ずいぶん無茶な事をしたものです。
カレイからの夜行列車はパリの北駅に着きます。つくのは明け方でまだ暗い。だからほとんど店もあいておらず、駅をでて最初に見つけたCoffee Shopに入り、生肉のタルタルステーキを食べた記憶があります。何故タルタルステーキだったのか、それが多分一番読みやすいフランス語だったのか--------。
3月末か4月の事で、食べ終わってもまだ夜はあけず、しかたなくあたりをあるいているといつのまにかサクレ クーレ教会の前まで来ていました(北駅からはかなりの登りです)。不思議な事にその当時は明け方なのに寺院の扉の鍵があいていて中に入る事ができたのです(今は夜は閉じられているはず)。眠気を催した僕は、思わず扉をあけて、教会の堅い椅子の上で陽が昇るまで横になっていました。
朝陽に気づいて見上げた教会のステンドグラスの美しさは、いまでも忘れられないし、正面の白いイエスの像もはっきりと瞼にやきついています。
教会の荘厳な美しさにうたれた後、外にでた僕を待っていたのは朝陽に照らされたパリの街。そこからほぼパリ市内が一望の下にみてとれます。エッフェル塔、凱旋門、シャンゼリゼ通り、セーヌ川、コンコルド広場の位置を確認した僕は、地下鉄にも乗らず、ガイドブックも持たず一日かけてパリ中を歩きまわりました(パリ自体はそんなに大きな街ではなく、東西南北どちらにいっても10キロ前後)。そしてまた、その日の夜の夜行列車でロンドンへ。
文化的には大変な違いがあっても、パリとロンドンの地理的関係・距離感はそんなものです。
その後、仕事の関係や個人的な好みもあり10数回パリを訪れる機会に恵まれましたが、そのたび毎に最初の経験・冒険が生きているような気がするのです。若いから、何も知らなかったからできたこと。まさに‘見るまえに跳べ(大江健三郎)’かも。
それが今では、飛行機の予約、ホテルの予約、ガイドブック、PCにディジタルカメラに海外旅行保険の完全防備。まあ、責任ある立場だから仕方ないとはいえ隔世の感があります。
さて、今回は100%業務で一年ぶりくらいでパリの街へ。エコノミーに揺られて12時間、北駅の近くのプチホテル(宿泊一万円くらい、朝食つき、シャワーはあるが、バスはなし)へ泊まり、POLLTEC(12月1日から4日まで)の会場までRER(郊外電車)で展示会場まで4日間往復。
この展示会は毎年、各国に場所を移して行われる展示会(来年はバンクーバー)で、産業廃棄物の処理、バイオマスを利用した発電、太陽光発電、水処理、風力発電等の新しい技術や機器・製品が展示されるトレードショー。
多分1000社を超える会社が東京ドーム5つ分くらいの広さの場所に、所狭しと展示を行っています。
毎日会場を歩きまわり、大体ほとんどのブースを覗いてみましたが、英語のできる人たちが非常に少なくてコミニュケーションには往生しましたが、いくつか収穫もありました(企業秘密)。
弊社と同じような分析会社で出展していたのは、SGSとEUROFINくらい。ヨーロッパでも分析会社の統廃合は既に終わっていて、中小の環境分析会社が出てくる余地はないようです。
おおざっぱに言って、ヨーロッパは既にもうリサイクルの観念が完全に市民権を得ていて、上述の産廃やバイオマスによる発電、排水処理、水処理、リサイクル可能なバルブ・材料等の展示が非常に多かったという点です。
それともうひとつ、日本は完全にデフレスパイラルに陥っていますが、ヨーロッパは違いますね。パリ(観光地)という地域特性もあるのでしょうが、どちらかといえばインフレモードです。パリの街角のカフェで飲むカフェオレ一杯5ユーロ(1ユーロ=135円くらい)で、チップを置くと6-7ユーロで900円前後。高い!!
公衆トイレが少ないので、否応なしにカフェに入り飲み物を頼む事になります。そうするとまたトイレの為にカフェにはいるという悪循環。
それと寒い!! 体感で東京と4-5度くらいの違いはある感じ。公務員ストの多い時期で電車が遅れたり、美術館も休館だったり。
でもまた行きたい街の一つであることは間違いありません。
Harry